穴があったら入りたい…
ある日のバスの中での出来事です。始発のバスでしたが乗客がいっぱい。
一番後ろの真ん中の席に座ることができました。
周囲を見渡すと私の斜め前の席にジャージ姿の高校生が寝ています。窓に頭を預けて熟睡しているようです。「受験生かな」
「きっと疲れているんだろうな」と思っていました。
某高校が近づいてきました。他の生徒さんは降りる準備をして席を立っています。斜め前の生徒さんは熟睡したまま。
隣に置いてあるリュックを揺らして起きるよう促しましたがピクリともしません。某高校前のバス停に到着。とっさに肩を叩いて「着きましたよ」と起こしました。
するとバッと起きて、サッと窓の外を見て、くるりと私の方を見て「ちがう!」と女子高校生のひと言。
「・・・」
ジャージ姿だったので某高校の生徒さんだと勝手に勘違いしていたことに気づきました。
静かな車内の空気がやけに重く感じます。耳の周りがじわじわと熱くなってきました。
「ごめんなさい」と謝りはしたものの一刻も早く降りたい気持ちでした。
恥ずかしい~!その日の乗客のみなさんの笑いの種になっていることを願っています。
ウコン堂スタッフ:ウッコーン君